私の父の話です。6年前東日本大震災が発生した年のことでした。当時父は76歳。酒豪で喫煙者、大病の経験こそはありませんでしたが、そんな父が検診で、肺に影があると診断されました。再検査の結果、左肺にがんが見つかり、ステージ2の段階でした。がんと効いただけで、自分の生命の危機と思ったのか、父はそれまでの若々しさが一気に消え、余命の心配をする始末。
家族で、まだまだ大丈夫、手術でがんを取ってしまえば問題ないと説得しました。幸いにも転移もなく、事実手術後2ヶ月で元の生活ができるまでに回復しました。ところが、肺がん手術成功から半年後、今度は大腸がんが見つかりました。以前から痔を持っていた父はたまに血便があったようですが、それを放おっておいたことが良くなかったのかもしれません。2度目の手術。
今度はいよいよ生命の心配が先立ち、当初はもう手術は受けないと、意地を張っていました。家族で説得続けること1週間。なんとか、手術を受けることに同意させ、大腸の一部を切除することになりました。しかし、術後の経過が芳しく無く、結局人工肛門を作る再手術をしました。2つのがん、3回の大きな手術を耐えた父。説得には苦労しましたが、術後6年たった今でも、毎晩晩酌を欠かさず、暮らすことができています。
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